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女と時間と日本経済トップ

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おしゃれ感覚を忘れず、教養や美容などの自分を磨くものにはお金を惜しまない――。紙面ではそんな30代の女性たちを紹介しました。この世代は大学生や社会人として豊かな消費を経験しています。バブル経済に踊ったという見方もできますが、そのおかげで不良債権にあえぐことになった銀行とは違って、この女性たちは上質なものに対する確かな目を養ったようです,DQ10 RMT。そんな彼女たちが異口同音に語るのが「物欲は卒業した」という言葉です紙面で紹介したように、都内の輸入商社に勤める園田奈緒さん(仮名、34)は、観劇や美術鑑賞にはお金を惜しまないという半面、「ブランド品への関心は薄れた」といいます。もちろん最初から関心がなかったわけではありません。10年近くをパリなど海外で過ごしたあとに帰国すると、ブランドに熱中し、100万円以上するエルメスのバッグや宝飾時計、ジュエリー類をいくつも購入しました。「自分はこれを持てる女なの」と自己主張するのが動機だったようです。ところが、次第に「物で得られる満足の限界を感じ、ついには飽和した」といいます。30歳前後からは「ユニクロ」を着るようになり、スーパーのエコバッグで出勤することもあるそうです同じように、おけいこごとで毎日を忙しく過ごしている家事手伝いの森下京子さん(仮名、30)も、20代のころは物欲が強く、有名ブランドのバッグは一通り持っています。しかし最近は「いい物なら買う」というようにスタンスが変わってきました。自分への投資や、楽しく過ごせる時間のほうに関心が移ったようです。母親や友人と新しい話題の店に出かけて、2500円から5000円程度のランチや1万円前後のディナーを心ゆくまで楽しんでいるといいますスペースの関係で紙面では取り上げられませんでしたが、アパレル勤務の中田千紗さん(仮名、36)は最近、100万円かけて、歯の矯正と全身脱毛をしました。スポーツクラブにも週1回は通っています。この中田さんも「物欲からの卒業」組。数年前に買った100万円近いエルメスのバッグが大きな買い物の最後だったそうです,rmt。それまでに集めたプラダやグッチ、ルイ・ヴィトンのバッグ類30個は、ほとんどしまったまま。最近では、セールに行っても何も買わずに帰ってくることがよくあるといいます歯にお金をかけるのは大きな流れのようで、化粧品メーカーに勤める盛沢淑子さん(38)は、審美歯科で歯並びの矯正の見積もりをとったら、最低で200万円かかるといわれたそうです。それでも「おけいこのようなもの」と考え、1年半ほど通っていますもちろん、こうした暮らしができる人は限られています。園田さんは同居している両親に生活費を出してもらっているため、給料を自分の好きなことに使っています。森下さんは生活費もおこづかいも親頼み。やはり両親と同居している中田さんは子供のころから、必要な物は会社を経営している親が買ってくれたそうです。盛沢さんは夫が単身赴任していて、いまは親と同居していますとはいえ、物欲を卒業し、豊かな時間を過ごすためにお金を惜しまない人たちは確実に広がっています。仙台市に住む薬局勤務の高田理沙さん(仮名、33)は東京・新宿の高級ホテル、パークハイアット東京に年に2回は宿泊しています。食事はホテル内の高級レストラン「ニューヨークグリル」。ジャグジーやエステサロンのあるスパも満喫しています。費用は20万円強かかりますが、これも非日常を味わうための投資。ただ、高田さんの場合は、湯水のようにお金を使っているわけではなく、普段の生活は質素です。会社にお弁当を持っていくため、1週間財布を開けないこともあるそうです大人を利用し、高級店のガラスの向こうで買い物にいそしんだ結果、「物欲からの卒業」を果たした30代の女性たち。大人と争い、夜の校舎で窓ガラスを壊してまわり、「支配からの卒業」にもがいた世代よりは、よほどしたたかかもしれません。

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日記 | 投稿者 roudtd 13:38 | コメント(0)| トラックバック(0)
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